最近、腹がたったCM
■韓流スター、チャンドンゴンさまご出演、
オージオという化粧品会社のCM。
http://www.ozio.jp/campaign050601/cm/index.html
いきなり「あなたがしゅきで~しゅ!」って、
いくらドンゴンさまでもねえ・・・。
しかもその後「あなたの肌が、だいしゅきでーしゅ!」って
結局身体目当てかよ?!みたいなね、
まあ、もう、そんなこという年でもないんですけどね。。。
早春スケッチブック
■芝居が好きで芝居をやっていても
芝居やドラマはつまらないなあと思うことがあります。
最近の私はそうでした。お芝居やドラマを見れば見るほど
そういう気持ちになってしまう。
そんなはずない・・・という思いを抱えて行ったツタヤで
何気なく手にした「早春スケッチブック」
今年の6月にDVDが発売されて、1・2巻だけ借りてみたのですが
いや、これ、ホントにスゴイよ。見事に私の鬱々とした思いを
ふっとばしてくれました!
■脚本・山田太一、出演は岩下志麻、鶴見辰吾、河原崎長一郎、
樋口可南子、山崎努。
再婚同士とはいえ幸せに暮らしていた岩下・河原崎・鶴見と
その妹一家の前に突然現れた樋口が、鶴見の本当の父親である
山崎を鶴見に会わせたことからドラマは始まります。
未婚で鶴見を生み、河原崎に会うまで一人で鶴見を育てた岩下。
これまでなんの問題も起こさずイイ子の見本だった鶴見。
信用金庫の渉外課長で典型的なサラリーマンの河原崎。
かつて売れっ子カメラマンだったのに今じゃ別荘番の山崎は
実は視力を失いかけていて・・・ってこの設定は
いろんなところでマネされてますねえ(笑
■でもこのドラマがすごいのは、
誰がやっても泣ける境遇や設定に甘んじることなく
人間を泥臭いまでにナマナマしく描いてるところだと思います。
電車男やセカチューはどの役者さんがやっても泣けると思うけど
このドラマで生きてる登場人物は、この役者さんじゃないと
成り立たないもんなあ・・・。
その中でも一番スゴイのはなんといっても山崎努!
どんな映画やドラマに出ても、もうそこ立ってるだけですごい!
と思わされてしまう役者の中の役者が放つ山田太一の
珠玉の台詞達がめちゃくちゃ心に響きます。
3話で山崎が本当の父親だと知った鶴見が山崎に会いに行ったとき、
山崎が「自分を抑える訓練をしないと魂に力が入らなくなって
何かをドカンとやることが出来ない。
だけど我慢しすぎると自分の中の生きる力を
つぶしてしまうことになる。」
ってことを鶴見にいうシーンがあるんですが、あのシーンは
むちゃくちゃよかったなあ・・・。
4話にしてどんな生き方指南の本を読むよりも
「これを見ろ!」って台詞が満載。
■ネットも少し検索してみましたが、根強いファンの方も
たくさんいるみたいです。
早く次が見たいけど、時間のあるときに
じっくり味わいたい作品です。
楽しみベタ?
■久しぶりにCETイエローページのミーティング。
イベントが終わってから全然参加出来ずにいたYP。
もう来なくていいと思われてるんじゃ?という一抹の不安を抱えつつ
MTG会場であるUTへ。
扉代わりのビニールシート(UTは元駐車場を改装した共同オフィスなので
扉がないのです)の奥には、いつものYPメンバーの顔。
みんな変わりなく、2,3日会わなかった友達を迎えるように迎えてくれる。
ディレクターである安田さんの音頭で「転職おめでとう」という言葉まで頂いて
しまった。泣くかと思いました。みんなありがとう。
■今日はイベント期間中に知り合い
イエローページの活動に興味を持ってくれた
新メンバーを連れて行ったので安田さんから
YPの活動についての説明してもらう。
イエローページの活動が始まった頃から事あるごとに
安田さんが言い続けている”とにかくこのエリアを楽しむ”
ということを伝えてもらう。
話を聞きながら、そういえば私は芝居をするにしても取材に行くにしても
イイものを作らなきゃとかいい記事を書かなきゃとか変に考えすぎてて
楽しいことを楽しみきれてないのかもなあ、なんて思い少し悔しくなる。
飲み屋取材と称し毎週金曜日には「え?ココで飲めるの?」っていうような
様々な場所へ飲みにいく人、
お店のご主人と仲良くなって普通じゃなかなか手がでない
老舗の高級料理をご馳走になる人、
自分達で考えたデートコースをシュミレーションしようとする人・・・
みんな独自のいろんなアイデアで取材を楽しんでてうらやましい。
■仕事の終了時間が読めず思うように取材に行けないので
どうしようかと思っていた活動だが、
フツフツといろんなところに行ってみたい熱再燃。
無題
■10月いっぱいで会社をやめた。
正直に言うとあんまり好きになれない仕事だった。
苦手な計算をたくさんやらされたし、いろんなポジションをたらいまわしされたし、
暇さえあればインターネットばっかり見てたり
ところかまわずゲップするおじさんの隣の席になったりもした。
やらなくてはいけないことをやってさえいればそれでよかった。
それ以上もそれ以下もなかった。
いろいろなことを考えたり感じたりすると少し息苦しくなった。
静かに潜り続けた水の中から空気を求めるみたいに芝居をやったりCETに参加したりした。
ここでは息を止めなくていいんだと思った。
いろんなことを考えたり感じたりしていいんだと思った。
逆にそれが出来ないと死んでしまうと思った。
このまま深く潜っていくよりは思いっきり深呼吸がしたいと思った。
そんな時ウェブサイトで小さな出版社の契約社員募集の広告を見つけた。
とんとん拍子で話が進んで採用してもらえることになった。
採用が決まってから1週間で私は会社をやめなくてはならなくなった。
契約期間中の派遣社員が”転職”を理由に契約を打ち切ることは出来ない。
会社の人には嘘をつかなくてはならなくなった。
■「体に気をつけて」と最初にメールをくれたのは
かつて隣に座っていたゲップおじさんだった。
3ヶ月前、芝居でしばらく働けないからここを辞めますと言ったとき、
「いいから終わったら戻ってきなさい」と言ってくれたのはこの人だった。
「今後公演がある際には必ず連絡するように」と言ってくれたのは
会場が遠く、会社の人は観に来なかったお芝居に、唯一足を運んでくれた人だった。
「残念です」と最後に深くお辞儀をしてくれたのは、芝居が終わって復帰した時
「お待ちしてました」と声をかけてくれた人だった。
「またメールするから」と何度も声をかけてくれたのは
辞める本当の理由を知っていたのに、誰にも言わずに黙っててくれた人だった。
いつもニコニコと私のくだらない話の相手になってくれてた隣の子は
みんなが帰った後もモタモタと後片付けする私を手伝って、ずっと残っていてくれた。
行きつけの神田明神にも一緒に来て「これからは私が後を引き継いでおまいりに来るよ」
といってくれた。
海にはとっても素敵なものがほんとにたくさんあったのに
私はただ、泳ぎ方を知らなかっただけなのかもしれない。
■泳げない私が死ななかったのは皆に助けてもらってたからなんだよね。
ホントに今までありがとう。
これからは自分の走り方を見つけるトレーニングに入ります。
神谷町オープンテラス
こちらの本堂とテラス、「神谷町オープンテラス」として
一般の方に開放されています。
寺カフェ?として各種メディアでも結構紹介され、知るひとぞ知る
隠れた人気スポットになっていたようです。
今日はそちらで不定期に開催されている夜のお彼岸「誰そ彼」
というイベントに行ってきました。
■境内奥の階段を上がった2Fが開放スペース。
風通しのよいテラスからは様々な様式のお墓を臨めます。
平日の昼間はカフェとしてアイスコーヒーやアイスティーの提供を行っていて
パソコンを持ち込めば、日本テレコムのモバイルポイントによる
無線LANでインターネットの利用も可能だそう。
持込自由なのでお昼にお弁当持参してもいいんだって。
朝からムカつくことの多かった日のランチタイムには、
たくさんのご先祖様に見守られながらのプチピクニックで
心を静めてみてはいかがでしょう。
東京タワーも見えます。
奥には豪華装飾の中まばゆく光る阿弥陀仏。
まずはその前に設置されたスクリーンとDJブースから
音と光の洪水が溢れます。
THE THRILLのトランペッター山口りえさんによるライブ。
ソロアルバムやピチカートファイブの小西さんとコラボ
したというカヴァーアルバムの中から5曲
■続いてはこのイベントの仕掛け人、
光明寺松本僧侶による法話です。
松本氏は夏にみうらじゅんや安斎肇らと
本願寺でイベントをやったり、
HIGAN.NETというサイトでお寺に関わる人々の生活を紹介したり、
ご自身のブログが本となって出版されるなど
なんともマルチなクリエイターっぷりを
発揮しているお坊さんです。
うーん、お寺に対するイメージがどんどん変わっていく・・・。
■松本さんのありがたいお話の後は再びDJ、
そしてサワキヨシヒロさん率いる
サワキホットスプリングによるLIVE。
サワキさんも映画音楽を作ったり、みうらじゅんとライブやったり、
執筆活動したりと多方面で活躍されてる方のよう。
大の温泉好きらしく映像や音楽の随所に散りばめられる温泉ネタ。
馬鹿馬鹿しさとカッコ良さのさじ加減が絶妙。
お寺の鐘も演奏に使っちゃうよの図
■そして「最後に法要がありまーす。」の声と共に
おもむろに配られる一冊の冊子。
お寺で行うイベントらしく、シメは会場全員による読経なのです。
「単調なのでご一緒に」というお坊さんの合図で読み上げられるお経。
お坊さんのいい声、たどたどしい声、教科書を読むような棒読みの声
女性の高い声、いろんな声がハモりあって音楽のように聞こえます。
おお、これぞジャパニーズゴスペル!
お経って不思議な響きがあるんだなあ・・・なんか新鮮。
■古い文化と新しい文化って分けて考えてしまいがちだけど、
実はすごくつながってるんだなあと思います。
CETやこのイベントみたいに、両方の掛け橋になるような活動が
もっともっといろんな分野で起こったら面白いなあ・・・
■さてこんな素敵な神谷町オープンテラスですが
今年の営業は明日を持って終了だそうです。
理由は寒いからだってさ(笑。
興味をもってくださった方、明日がラストチャンスです。
うまいこと病気になったり親戚を殺したりして行ってみて下さいね。